沢田研二の75歳の誕生日に行われるライブにザ・タイガースのメンバーである瞳みのる、森本タロー、岸部一徳が出演することが発表された。度々ジョイントライブを開催している瞳、森本に話を聞いた。
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ザ・タイガースの瞳みのると森本タローが1月14日、大阪・梅田のライブハウスでジョイントライブを開催した。京都市立仁和小学校で3年生の時に同級生になって以来70年近い付き合いだという二人。これまでにも度々、ジョイントライブを催し好評を得てきたが、この日も相変わらずの名タッグぶり。「花の首飾り」や「君だけに愛を」「青い鳥」といった往年のヒット曲でファンたちの心を1960年代のグループサウンズ・ブームに引き戻したかと思いきや、曲間のMCでは巧みなボケとツッコミで笑いを誘う。さすがは音楽シーンの頂点を極めたスターだとあらためて感じさせられた。終演後の二人に近況を聞いた。
──お二人で一緒にライブされる感触はいかがでしょうか。
森本:2012年に中野サンプラザで「Childhood Friend」をやって以来、瞳とは定期的にジョイントライブをしてるんですよ。地元がすぐ近所だし、小学校以来の付き合いでしょ。ザ・タイガースの中でも特に身近に感じるし、何をやっても息が合うよね。
瞳:MCのかけあいも、話を作らなくても自然に言葉が出てくるんですよ。10代、20代の頃の思い出話は語りつくせないほどあるしね。
──瞳さんはザ・タイガース解散後、約40年、芸能界から離れていました。再会後はすんなり元に戻った感じでしょうか?
森本:そうですね。いろんな行き違いがあったけど、再会したらすっかり元の幼なじみ。つくづく思うけど、デビューして売れた後より関西でファニーズ(ザ・タイガースの前身バンド)としてやっていた頃のほうが楽しかったよね。マネージャーもいなくて主に瞳が営業をしていたんだけど、変わった仕事も取ってくるんですよ。オネエのクラブで演奏したり。ギャラも安いし当時はみんな怒ってたけど、今思えば面白いよなぁ。