「最近は、入居一時金が不要なホームも増えています。それに、認知症が得意なホームよりも寝たきりの介護が得意なホームのほうが毎月の支払いが安価、というようなケースもあり得ます。すべての転ホームに高額な費用が必要というわけではありません」(小嶋さん)

■転ホームでいま必要なサービスを受ける

 転ホームは、最期まで快適な生活を送るために理にかなった方法といえるでしょう。転ホームを実現するには、ホームの特徴を見極めて、的確に判断する必要があります。

「多くは、認知症でも寝たきりでも対応しますというオールマイティーなホームを希望します。やはり終のすみかを求めてしまうからでしょう。しかしそれでは、いま必要なサービスを受けられません。ホーム入居をゴールと考えず、転ホームも視野に入れて、賢いホーム選びをしてほしいと思います」(小嶋さん)

(文/別所 文)

※週刊朝日ムック『早めの住み替えを考える高齢者ホーム2023』より

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