「安倍元首相は総理大臣ですから、そう簡単に選挙支援など依頼できない。そうなると、旧統一教会の支援や票が欲しければ、細田氏に相談となりますよね」

　と安倍派の議員が語るように、旧統一教会の票の差配にも関与していなかったか疑問が残る。

　今回の追加分について、細田氏から説明を受けた議運の山口委員長が報道陣に話した内容では、

「（旧統一教会の関連団体の会合とは）別に聞いておりません。社会問題がある団体とは認識していませんよね。本来、政治家はそういう団体と付き合いませんから」「かなり丁寧な説明をされました」「説明責任を果たされた。相当しっかりお調べになって、ちゃんとお答えになったと思います」

　などと幕引きに懸命な様子だ。前出・自民の閣僚経験者がこう話す。

「当初、自民党の点検、調査は旧統一教会とのかかわりが深い、安倍元首相や細田氏を外して、所属の国会議員だけとした。そこが失敗だった。細田氏が説明するたびに岸田政権への疑惑が深まり、支持率が落ちているように感じる。早急に対応しないと、岸田首相の進退にもかかわりかねない」

(AERA dot.編集部・今西憲之）

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