世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が問われている細田博之衆院議長。前回の「紙1枚」の説明で批判を浴びたことなどから10月7日、議長公邸で衆院議院運営委員会の山口俊一委員長(自民)ら3人に非公開で報告した。報道陣には「紙2枚」を公表するだけで、前回と同様、会見や質疑の場はなかった。
前回の「紙1枚」では、旧統一教会関連団体の会合への出席は4回となっていたが、今回は8回に訂正。関連団体への祝電は3回となり、接点は合計で11回となった。
以下に「紙2枚」の内容をまとめた。
【旧統一教会関連団体の会合への出席、あいさつ】
▽島根県平和大使協議会(2014、16年)
▽太平洋文明圏時代式典(19年)
▽国際勝共連合創立50周年記念大会(18年)
▽世界平和女性連合会合(17、18、19年)
▽日本・世界平和議員連合懇談会(21年)
【会合への電報】
▽日韓トンネル実現中国連絡協議会大会(17、18年)
▽島根県平和大使協議会(21年)
【旧統一教会系メディア】
▽世界日報社より憲法改正問題に関するインタビュー記事の取材(19年)
そのほか、旧統一教会や関連団体からの寄付、パーティー券収入、選挙支援などについては、
「記録を確認する限り該当するものがない」
「地元の関係団体が選挙で私を支持するとの意向があったことは事実であるが、具体的にどのような支援をしたかは確認できていない」
「選挙事務所における選挙運動においては、旧統一教会やその関連団体による活動への参加は認められなかった」
「選挙支援の依頼や組織的支援や動員を受け入れたことはない」
などとしている。
今回の追加分について細田氏が説明したのは、議運の山口委員長と与野党の筆頭理事の計3人に対してだけだった。
立憲民主党のある幹部が話す。
「細田氏は、国会の本会議をはじめ、オープンの場に出席が不可欠な立場。タイミングを見計らえば、いくらでも説明できる機会があるはず。なぜ、みんなの前で説明しないのか、できないのか、ますます疑惑が深まる」