このように、日常のさまざまなことをゲームとして考えることで、精神的に楽になったり、うまい攻略法を見つけたりすることができます。
ゲーム化は子どもに限らず、大人にも適応できます。たとえば仕事で、何千もの人を前にして、プレゼンをしなければならないとします。その緊張度はかなりのものでしょう。
そういうときは、やはりプレゼン本番を最後のボスと考えて、攻略できそうな相手から順に挑むようにしていくのです。まずは、家族の前でプレゼンテーションをしてみる。その次は友達の前でプレゼンテーションをしてみる、という感じです。
この方法は心理学で「暴露療法(エクスポージャー)」と呼ばれ、医療現場で活用されています。不安や恐怖を、何度も練習することで、小さくしていくという具合です。
■いやなこともプラスに捉えられるように
高所恐怖症で、1メートルほどの高いところに立つだけで、不安で足がすくんでしまうような人がいるとします。しかし、まずは段ボールの箱に乗ってみるなど、少しずつ小さなステップで高い所に登っていく練習をすれば、最終的に高い場所にある観覧車にも乗れるようになるのです。
このように、日常をゲーム化することは、実は理にかなったやり方なのです。
物事をゲームだと思えば気持ちがラクになるので、世間体を気にしてできないことも、「やってみよう」という気持ちを持てます。自分の思い通りに進めていくためにはどうすればよいか、こうしたケースにはこう対応しようなど、なんとか攻略法を見つけようという気持ちにもなります。なによりいやなことがあっても、「これで自分のレベルが上がる」と考えることで、プラスに捉えることができます。
なにか物事に行き詰まったときは、「これがゲームならばどうするか」と考えてみてください。真正面から真面目に立ち向かうより、きっとうまい攻略方法が見つかるはずです。