杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつ病によりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など多数。最新刊は『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつ病によりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など多数。最新刊は『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat

 このように、日常のさまざまなことをゲームとして考えることで、精神的に楽になったり、うまい攻略法を見つけたりすることができます。 

 ゲーム化は子どもに限らず、大人にも適応できます。たとえば仕事で、何千もの人を前にして、プレゼンをしなければならないとします。その緊張度はかなりのものでしょう。

 そういうときは、やはりプレゼン本番を最後のボスと考えて、攻略できそうな相手から順に挑むようにしていくのです。まずは、家族の前でプレゼンテーションをしてみる。その次は友達の前でプレゼンテーションをしてみる、という感じです。

 この方法は心理学で「暴露療法(エクスポージャー)」と呼ばれ、医療現場で活用されています。不安や恐怖を、何度も練習することで、小さくしていくという具合です。

■いやなこともプラスに捉えられるように

 高所恐怖症で、1メートルほどの高いところに立つだけで、不安で足がすくんでしまうような人がいるとします。しかし、まずは段ボールの箱に乗ってみるなど、少しずつ小さなステップで高い所に登っていく練習をすれば、最終的に高い場所にある観覧車にも乗れるようになるのです。

 このように、日常をゲーム化することは、実は理にかなったやり方なのです。

 物事をゲームだと思えば気持ちがラクになるので、世間体を気にしてできないことも、「やってみよう」という気持ちを持てます。自分の思い通りに進めていくためにはどうすればよいか、こうしたケースにはこう対応しようなど、なんとか攻略法を見つけようという気持ちにもなります。なによりいやなことがあっても、「これで自分のレベルが上がる」と考えることで、プラスに捉えることができます。

 なにか物事に行き詰まったときは、「これがゲームならばどうするか」と考えてみてください。真正面から真面目に立ち向かうより、きっとうまい攻略方法が見つかるはずです。

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