昨年は松川虎生(市立和歌山商)を1位で「サプライズ指名」したロッテは、二遊間の補強が急務となっている。そのピースに合致するのが亜大・田中幹也だ。俊足に定評があり、今春の東都大学リーグでは13試合で11盗塁をマーク。二塁、遊撃で高い守備能力を誇り、躍動感あふれるプレースタイルは広島の菊池涼介を彷彿とさせる。打撃もシュアな打撃で広角にはじき返し、決して悪くない。1位指名の可能性は十分にある。
今季6年ぶりの最下位に低迷した中日はリーグワーストの414得点。貧打が深刻な状況が解消されていないため、即戦力の強打者が欲しいが、沖縄大の仲地礼亜の1位指名を公表している。
「ソフトバンクが1位指名を公表した大型遊撃手のイヒネ・イツア、日本航空で高校通算53本塁打の長距離砲・内藤鵬は共に名古屋出身でどちらも欲しい人材ですが、育成する余裕がない。投手陣も若手が順調に育っているとは言えないので、即戦力の先発が欲しいでしょう」(スポーツ紙デスク)
1位指名だけでない。下位指名から球界を代表するスター選手に大ブレークしたサクセスストーリーも面白い。今年のドラフトはどんなドラマが待ちうけているだろうか。(梅宮昌宗)