南氏は、当選した堤氏を呼び捨てにし、原田氏のために「祈り」まで捧げたことを強調した上で、公認問題でもめた栗原元県議や公明党への不満をこぼしている。
なぜ原田氏に力を注いだのか、南氏の発言から想起できるシーンがあった。
「私たちがお母さま(韓鶴子総裁)に近かった、日本会長(原田氏)を守れなかったというですね、すべての力を注げたか、と言われるとまだまだ足りないところがあって、本当に申し訳ない」
南氏は、原田氏のことになると、時折、涙声で、
「家庭連合の婦人たちはですね、ともに涙しながらですね、悔しい、とですね、話をしておられました」
と述べ、
「私からすれば、『なんで公明党動いてねーんだぁ。栗原ちゃんとしろよ』という思いは湧くんですが」
と悔しさをにじませた。
そして南氏は、
「世界平和連合といたしましては、原田先生と次の計画を立てていく段階にありますので、継続して原田先生を応援してあげていただきたいと思います」
と、落選後も原田氏との関係を継続していくとしている。
原田氏は、旧統一教会の関連団体の議連、「日本・世界平和議員連合懇談会」の会長だった(旧統一教会系団体に参院選の応援「希望する議員がいれば記入を」 自民党が幹部の議連でアンケート、も参照)。
この団体の名誉会長には、細田博之衆院議長が就いていた。
旧統一教会や関連団体のイベントなどで講演等をしている原田氏。今年7月に安倍晋三元首相が銃撃される直前の6月下旬、旧統一教会関連団体「ピースロード2022 in Japan」の中央実行委員会発足式にも出席している。
そして、「日本・世界平和議員連合懇談会」の事務局次長を務める鳩山氏については、
「福岡6区、鳩山二郎先生はですね、見事に12万5366票を獲得いたしまして勝利しました。ありがとうございます」
「まだまだ選挙の余韻は続きますので、よろしくお願いします。いったん締めくくりとしてですね、鳩山二郎先生を迎えて勝利の報告をしてもらいます」