中日の平田良介(球団提供)
中日の平田良介(球団提供)
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 中日を今季限りで退団することが決まった平田良介。他球団での現役続行を熱望し、異例の行動に出た。

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 自身のSNSで10月28日に「ファンの皆様へ 平田良介より重要なお知らせ YouTubeにて10月30日日曜日 12時公開」と告知。ツイッターでは「重大発表」がトレンド入りし、野球ファンの間で大きな反響を呼んだ。

 平田は30日に公開された動画の冒頭で、「このたびは記者会見で誤解を生むような発言をしてしまいまして申し訳ございませんでした」と冒頭で深々と頭を下げた。そして、「僕が記者会見で皆さまに伝えたかったことは、とにかく現役でやりたい。プロ野球選手としてまだまだ自分はやれると思っていますし、まだプロ野球選手として活躍したかったというのを第一に伝えたかったということです。その中で立浪監督から引退か自由契約の選択をさせてやると言われ、どうするかというのを家族や周りの皆さんと話しあって、僕の意見としても周りの皆さんの意見も、まだまだやれるところまでやればいいんじゃないかという話を頂きまして。現役を続行したいという結論に至りました」と中日退団から現役続行を決断した経緯を説明。「もし、次のプロ野球チームに呼んでいただくことがあれば、今まで通り後輩と一緒に練習したりだとか、後輩と切磋琢磨して…また僕自身も、日本代表の選手であったり、オールスターに選ばれた選手とかたくさんの球団の選手とも交流があります。いろんな話を聞いたことがあります。その経験とベテランならではの経験というのがあると思うので、そういったところを後輩たちに伝えていっていけたらと思います」とアピールした。

 平田の動画を視聴した中日を取材するスポーツ紙記者は、複雑な表情を浮かべる。

「中日球団から提案された引退セレモニーの内容に不満を感じて、現役続行を選んだという誤解を解きたかったのでしょう。34歳という年齢でまだまだできるという思いも伝わってきた。ただ、今回発信した内容に目新しさはない。平田は純粋な人間なので自分の思いを必死に伝えていたが、他球団のフロントがどう感じるか。グラウンドで見せてきたパフォーマンスが最も重要な判断基準です。中日でチャンスがなかったわけではない。近年は度重なる故障やコンディション不良で出場機会を減らしていた。正直、貧打の中日打線でレギュラーをつかめないようだと厳しい。NPBの他球団が獲得に動くかは不透明ですね」

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