戦力構想から外れ、他球団で現役続行できるベテラン選手は一握りだ。村田修一が37歳の2017年オフに自由契約で巨人を退団した際は、複数球団の争奪戦になることが予想されたが、NPBの他球団から獲得オファーは届かず、独立リーグ・栃木でプレーをして現役を退いた。また、阪神の中心選手として16年間プレーした鳥谷敬は38歳の19年オフに、事実上の戦力外通告を受けて退団。年が明けても所属先が決まらず、2月の春季キャンプも孤独なトレーニングを続けていたが、3月10日にロッテが獲得を発表した。ロッテに2年間在籍し、昨季限りで現役を退いた。
スポーツ紙デスクは、「村田の場合は三塁のレギュラーが固まっていないチームが複数あったので決まるだろうと思われたが、こわもての風貌と立ち振る舞いで誤解される部分があった。素顔は研究熱心で、理論派なんですけどね。鳥谷は二塁、遊撃、三塁を守れるユーティリティーに加え、練習熱心で若手の模範になる姿勢がプラスアルファになった」と振り返る。
現役続行を熱望する平田の思いは、他球団に届くだろうか。(梅宮昌宗)