「空気階段の鈴木もぐらさんは、ギャンブル好きで遅刻も多い“クズ芸人”として知られていますが、一方の水川さんも『繊細すぎておかしい』と思われるところがたくさんあり、それぞれが別々の方向で社会不適合者っぽい一面を持っています。空気階段のコントでは、そんな彼ら自身を思わせるどこかズレたところがある人物が登場することが多い。ネタの中では、そうしたキャラがほかの人をさんざん振り回していくのですが、単なる変人として扱うだけでなく、どこか愛すべき存在として描いているようなところがあります。ダメな人間に対する温かいまなざしがあるのが空気階段のコントの魅力なのです」
芸人として独特の存在感を放つ水川。その不思議な魅力で、お笑い以外の分野でもどんどん知名度を上げていきそうだ。(丸山ひろし)