また、高校ではサッカー部に所属していたこともあり、大学ではフットサルサークルに入った水川。だが、先輩の女性に本気でボールを蹴り、耳に当たって泣かせてしまったことがあるという。この時、水川は「耳に当たったくらいで大丈夫じゃろうが!」と言い放ち、周囲にドン引きされ、居づらくなったという。こうした若干ヤバさも感じさせるエピソードを持つのも魅力のひとつかもしれない。

「以前のトーク番組では、過去にキングオブコントで決勝進出を逃したときの奇行も明かしていました。酒が弱いのに、強い酒をガバガバ飲んで泥酔し、シャワーを浴びた後もそのまま部屋を徘徊(はいかい)して、部屋中を水浸しにしてしまったとか。さらに、冷蔵庫と冷凍庫に入っているものを全て入れ替えるという不思議な行動を取ったそうです。破天荒なのか、変人などか、つかみどころがない」(同)

■慶応大では内部進学組にバカにされ…

 一方、「陰キャ要素も人気につながっているのかもしれません」と言うのは放送作家だ。

受験勉強を頑張って、地方から慶応大学に入ったのに、内部進学のボンボンや東京出身者から岡山弁をバカにされ、『じゃがいも星人』とイジられたと語っています。そして大学はわずか3カ月で辞め、引きこもりになった。また、9月放送のトーク番組では、人が勝手にしゃべっているのを、勝手に聞いているのが心地いいそうで、『今、この空間も一言もしゃべんなくても心地いい』と話していました。そうした陰キャな要素は最近の若者から親近感や共感を呼び、人気が出る一因となっているのでは。さらに水川の場合は“ビジネス陰キャ”のような戦略的な感じがしない。それでいて、インテリかつ顔立ちもきれいで清潔感もありながら、さらにクズっぷりやヤバい奴という要素が複雑に絡んでいて面白い。これは今のお笑い界では唯一無二の個性で、化ける可能性は大いにあるでしょう」

 お笑い評論家のラリー遠田氏は、水川と空気階段についてこう評する。

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