『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
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 やってみるとわかるけど、自分で働いて1000円稼ぐのは結構大変です。

 手取りで考えると、コンビニのバイトで1時間以上働かなければもらえない。だけどタクシーを自転車にすれば、同じ儲けを得られます。しかも、いい運動にもなるしね。

 100円を節約したら、「100円分我慢した」ではなく、「100円儲かった!」と考えよう。

 そのほうが、きっとハッピーになれるよ!

■投資をする前に、絶対確保しておくべきお金

 お金を育てるための投資はとても大事なので、できるだけ早く始めたほうがいいです。

 でも僕は、どんな人に対しても「今すぐ始めて!」と言いたいわけではありません。

 まずは、投資をする前に、「そのうち資金」と「エマージェンシー(緊急事態)資金」という2つのお金を用意してほしいです。

 僕はこの2つの資金を備えておけば、とりあえず「いきなりお金にすごく困る」という状況にはならないかな、と思っています。

 そして、これらのお金を貯めるには、やっぱり節約をしなくてはいけません。

そのうち資金」というのは、明日の電車賃や、来月の家賃、来学期の子どもの学費、来夏に挙げる予定の結婚式(おめでとう!)、次の秋に挙げる予定の離婚式(残念!)などのためのお金。

 つまり、そのうち使う予定があるお金のことです。

 目の前に迫っている支払いがあるなら、そのお金はきちんと取っておかなくてはいけません。そうしないと確実に困ってしまうからね。

 次に「エマージェンシー資金」は、「仕事を失った!」「大病をした!」「自然災害にあった!」「息子がスマホを便器に放り込んだ!(僕の実体験)」などの万が一の事態に備えるためのお金です。

 こういうピンチのときにお金がないと、とっても大変。

 エマージェンシー資金として必要な金額は、人によって違うかもしれません。

 保険に入っているかどうかによっても、必要な備えは変わるはず。(保険についても、実は『パックン式 お金の育て方』では説明をしてあります。僕はけっこう保険に対してシビアに考えているよ。)

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