「生活保護」の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパトリック・ハーラン(パックン)。現在では東京都心に邸宅を構え、お金に悩まされずに、家族と楽しく過ごしています。この大逆転の理由を、パックンは「お金を育てる方法」を知っていたから、と語ります。最新刊『パックン式 お金の育て方』では、誰にでもマネできるお金との付き合い方を紹介しています。過酷な貧乏生活を乗り切ったパックンだからこそ知る「節約の重要さ」とは? 今あるお金を確実に守り抜くパックン式のメソッドを、本書から一部を抜粋・再編して大公開します。
* * *
■節約が一番確実な「儲け方」!?
ジョニー・デップはかなりの浪費家として知られています。毎月ワイン代に3万ドル使ったり、遺言に従って友達の遺灰を大砲から吹っ飛ばすために500万ドルを使ったりして、数億ドル分の資産を(まるで遺灰のように?)吹っ飛ばしたエピソードは、アメリカでは有名な話です。
日本の芸能人でも、大ブレイクしたのに数年後にお金がまったくなくなっている人がいます。その理由は、高級車やブランド品にお金を使いまくっていたり、怪しい投資話に引っかかったりとさまざまです。
なんてもったいない! 僕に相談してくれれば良かったのに。
「節約なんてまわりくどい」と思っている人は、「節約こそが一番確実な儲け方」だと今すぐに考え直しましょう。英語のことわざに、「A penny saved is a penny earned.(1円の節約は1円の儲け)」というものがありますが、今でも僕はこの精神で、いかにお金を節約するかを考えています。
たとえばタクシーに乗ると往復1000円かかるとしても、もし自転車で移動することができれば、1000円の節約になりますよね。
カフェラテを3杯我慢しても1000円くらいの節約になります。これは1000円儲けたのと同じですよ。
やってみると分かるかもしれないけど、投資をして1000円分儲けるのは、結構大変。
でも、コーヒーをちょっと我慢するくらいで、1000円儲けられるならすごくお得だと思いませんか?