物価が高くなっている昨今、節約の重要性が日に日に高まっています。 “生活保護”の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパトリック・ハーラン(パックン)が「まず節約すべきなのは固定費」と明かす理由とは? いまさら聞けない「お金の基本」までしっかりカバーした、パックン初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から一部を抜粋・再編して大公開します。
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■節約を効果的に行うには「戦略」が必要だ!
では、この記事では特別に、僕の節約術のお話をもう少し細かくお話ししましょう。
まず大前提として、節約をするときに、無理をするのは良くありません。
たとえば、食費を減らすために食事を抜いて栄養不足になったり、節電のために真夏にエアコンを切って熱中症になったりしたらダメでしょう。
節約をするときは手当たり次第やるのではなく、戦略が必要です。
いろいろな支払いの中から、効果的に節約できるものを見つけていくようにしましょう。
その意味で、僕が最初に目をつけるのが「固定費」です。固定費というのは、あまり金額が変動しない定期的な支出のこと。
代表的なものとしては家賃、あとは保険料や携帯電話料金、Netflix などのサブスク料金といったものが固定費になります。
なぜ固定費から節約すべきかというと、一度見直して節約すれば、その効果が長く続くからです。
たとえば、保険を乗り換えて、月々の料金を1万円下げたら、あとは毎月勝手に1万円ずつ節約できますよね。
とっても楽ちんです!
でも、食費を1万円下げるなら、毎日いろいろ考えてかなり工夫しないと、毎月1万円分は節約できません。
工夫を面白く感じられるならいいですが、料理が苦手な方だと、結構神経を使いますよね。
■手っ取り早く節約をするなら、携帯電話料金がおすすめ!
固定費の中でも、手っ取り早くて節約効果が大きいのが、携帯電話料金です。
大手キャリアから、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれる格安スマホに乗り換えるだけで、毎月数千円の料金を節約できます。
たしかに、大手キャリアのほうがショップのサポートや通話品質、オプションの充実度など優れた面はいくつかあるでしょう。
でも「それらのメリットが料金に見合っているのか」は、シビアに考えたほうがいい。もし格安スマホの機能やサービスで十分と感じるのなら、早めに乗り換えて節約しましょう。