こちらは下りの「のんびりべんとう」。その時期その時期の信州産の旬食材がギュッと詰まっている
こちらは下りの「のんびりべんとう」。その時期その時期の信州産の旬食材がギュッと詰まっている

 車内でいただくのは信州産の旬食材を詰め込んだ「のんびりべんとう」。「上り」では湯田中「GOEN」の、下りでは長野の老舗ホテル犀北館「Delica鐵扇」のオリジナル弁当が提供される。いずれもワインとの相性抜群で、具だくさん。ビュースポットでは一時停車してくれるので、車窓からしか見ることのできない北信濃の山、川、田園の美しい景色をゆっくり楽しめる。

えちごトキめき鉄道「えちごトキめきリゾート雪月花」
(上越妙高→妙高高原→糸魚川)

「えちごトキめきリゾート雪月花」は上越妙高発10:19。運航は土日祝日。ワインと料理が付いて2万4800円
「えちごトキめきリゾート雪月花」は上越妙高発10:19。運航は土日祝日。ワインと料理が付いて2万4800円

 上越妙高~糸魚川を結ぶ約3時間の旅を提供する観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」の最大の特徴は、なんと言っても国内最大級の広い窓だ。1号車は日本海と妙高山の方面を臨むラウンジ形式の座席。2号車はゆったりとしたレストランカー形式。「さくらラウンジ」は桜の木をぜいたくに使い、燕三条の銅金属意匠をちりばめた内装となっている。上越地域の田園風景や雄大な山々、日本海の絶景を眺めながら、地元食材がふんだんに使われた料理を味わうことができる。

四季折々のいい眺めという意味を持つ「雪月花」。天井まで回り込んだ国内最大級の車窓から絶景を満喫
四季折々のいい眺めという意味を持つ「雪月花」。天井まで回り込んだ国内最大級の車窓から絶景を満喫

 運行日によって、料理は4種類。いずれも、地元食材を知り尽くした料理人考案のオリジナルメニューなので、どのメニューの日に乗車するかが悩ましい。きっと、この列車の楽しさは、メニュー選びで悩むところから始まっているのだ。

新鮮な海の幸を使った「割烹汐路」の「漁港直送、漁師の豪快コース」。クオリティーの高さは一目瞭然
新鮮な海の幸を使った「割烹汐路」の「漁港直送、漁師の豪快コース」。クオリティーの高さは一目瞭然

 バーカウンターでは、上越地域の地酒をはじめ、厳選されたお酒やソフトドリンクがそろい、気軽に注文することができる。料理とお酒と車窓からの絶景。時間が過ぎるのはあっという間だ。

ウェルカムドリンクはオリジナルのスパークリングワイン。新鮮な海の幸には厳選された地酒を
ウェルカムドリンクはオリジナルのスパークリングワイン。新鮮な海の幸には厳選された地酒を

JR四国「四国まんなか千年ものがたり」
(大歩危→多度津)

「四国まんなか千年ものがたり」は大歩危発14:21→多度津着17:41。土日祝日を中心に運行し、食事別で4000円
「四国まんなか千年ものがたり」は大歩危発14:21→多度津着17:41。土日祝日を中心に運行し、食事別で4000円

 讃岐の豊かな自然と千年のものがたりに思いをはせる列車旅、それが「四国まんなか千年ものがたり」だ。大歩危(おおぼけ)~多度津(たどつ)の上りは「しあわせの郷紀行」、多度津~大歩危の下りは「そらの郷紀行」と呼び名が変わり、それぞれにサービスが異なるので、2度の楽しみが約束された気分だ。

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3両のカラーリングで四季を表現