だんせいぶらんこ/2011年結成。NSC大阪校33期生。M-1グランプリ2022決勝進出、キングオブコント2021で準優勝。ともに1987年生まれ。浦井のりひろ(左)は主にツッコミ担当。2010年、滋賀県立大学工学部機械システム工学科中退。平井まさあき(右)は主にボケ、ネタ作り担当。2010年、滋賀大学経済学部社会システム学科卒業。(写真提供=吉本興業)
だんせいぶらんこ/2011年結成。NSC大阪校33期生。M-1グランプリ2022決勝進出、キングオブコント2021で準優勝。ともに1987年生まれ。浦井のりひろ(左)は主にツッコミ担当。2010年、滋賀県立大学工学部機械システム工学科中退。平井まさあき(右)は主にボケ、ネタ作り担当。2010年、滋賀大学経済学部社会システム学科卒業。(写真提供=吉本興業)
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 「M-1グランプリ2022」で決勝進出を果たした男性ブランコは国公立大学コンビだ。平井まさあきさんは滋賀大学、浦井のりひろさんは滋賀県立大学と、共に彦根にある大学で学んだ。2人の出会いや学生時代はどんなものだったのか。『国公立大学by AERA2023』では、その原点を語ってもらった。 

【写真】2013年「新人お笑い尼崎大賞」当時の男性ブランコはこちら。

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 2人が出会ったのは、演劇サークルの新入生歓迎バーベキューだった。滋賀大学と滋賀県立大学の合同サークルだ。

「浦井がお野菜ばっかり、ウマウマ言って食べてたんですよ」と平井さん。浦井さんは「ファニーな顔のやつが肉を焼いてるな、というのが平井の第一印象でした」とお互いについて話す。ここから男性ブランコの歩みが始まった。

 兵庫県の豊岡高校に通っていた平井さんは、卒業後は吉本総合芸能学院(NSC)に行って芸人になるつもりだった。ただ、周りは進学する人が多く、親の希望もあって大学を受験することに。学費と学力を考えて大阪府立大学(現・大阪公立大学)と滋賀大学を目標にした。

「週に3、4日は塾に行って、めちゃくちゃ勉強しました。滋賀大学に合格したときはうれしかったですね。おかんが泣いていたのを覚えています」

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■芸人の道を「逃げ」にせず就職活動もやり切った