■佐々木朗希(ロッテ)の完全試合を含め「ノーヒットノーラン」達成者が5人

 22年はノーヒットノーランが量産されたシーズンだった。佐々木朗希、東浜巨(ソフトバンク)、今永昇太(DeNA)、山本、ポンセ(日本ハム)。これまで1~2年に1度くらいの割合で達成されてきたが、シーズンに5度というのは1940年以来2度目だ。2022年は「投高打低」のシーズンで、投手に疲労が蓄積する夏前に4試合が達成され、達成投手はポンセを除き、シーズンを通して好成績を収めた。

■菊池涼介(広島)が10年連続10度目のゴールデングラブ賞を受賞

「守備のベストナイン」とも言われるゴールデングラブ賞。計18人中、初受賞が7人(パ・リーグで受賞経験のある巨人中田翔を含む)というフレッシュな顔ぶれの中、菊池が二塁手で貫禄の10年連続10度目の受賞を果たした。菊池はあらかじめ守る場所を予測する「ポジショニング」の素晴らしさが光り、「忍者」の異名を取る。過去最多は外野手・福本豊(阪急)の12度、外野手・秋山幸二(西武ほか)と捕手・伊東勤(西武)が11度受賞している。

■お騒がせ監督? 新庄剛志監督率いる日本ハムが最下位、矢野燿大監督の阪神は猛追及ばず

 BIGBOSSこと新庄監督の日本ハムは12球団で唯一、60勝に届かず、首位・オリックスから16.5ゲーム差の最下位。だが、豊富な話題を提供し、「野球は楽しくなければ」ということを再認識させてくれた。23年は新本拠地・エスコンフィールドのキャッチフレーズ「世界がまだ見ぬボールパーク」でどんな野球をみせてくれるか、真価が問われる。一方、開幕直前に「シーズン限りの退任」を公言した矢野阪神は開幕後に1勝15敗。最終的に3位だっただけに「あの発言がなければ」「ストッパーが最初から岩崎優だったら」など、ファンは「たら・れば」を言いたくもなるようだ。05年優勝の岡田彰布監督が復帰、期待は高まる。

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