ハーバード卒・投資歴25年以上のパトリック・ハーラン(パックン)には、「投資ってやっぱり怖い」と言う人にこそ伝えたいことがあるそうです。それはリスクヘッジをすれば安心してお金を育てられるし、それにぴったりな商品もあるということ。いまさら聞けない「お金の基本」から投資のリスクヘッジまでしっかりカバーした、パックン初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から一部を抜粋・再編して公開します。
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■いろんな資産をもってリスクヘッジしよう
一般的な金融商品を見込めるリターン(利益)の高い順に並べると「株」「不動産」「債券」の順番になります。
アメリカ株の平均的な利率は年7%前後。
日本国内の不動産は3~5%で、債券は2~5%くらいの利率が見込めます。
この数字だけを見ると、「不動産や債券に投資をするヤツはバカなのかな?」と思うかもしれないけれど、それはもちろん違います。
ここでは、「リスクとリターンは比例する」ということを思い出してください。
株式投資のリターンが高いということは、リスクもそれなりにあるということです。
不動産や債券はリターンとしては株式投資に劣るかもしれません。
けれど、その分リスクも抑えられるというメリットがあります。
しかも株式相場が下がるときには、トレンドとして「株を売って、安全パイの債券を買おう!」となって世界中の資金が動きます。
だから、そのとき、債券市場は盛り上がる傾向にあります。
また、不動産の相場は、(ものによっては)株式市場とは自立した動きを見せます。
つまり、株式と債券は逆に動きがちだし、不動産はあまり連動しません。
株式相場が下がったとしても、債券と不動産を持っていれば、ポートフォリオ(金融資産構成)全体はあまり下がらないのです。
一言で言うと、数種類の資産・金融商品を持つことがリスクヘッジ(危険回避)になります。