ちなみに、以前の記事で、僕がシスコの株で大損したときの話をしたけれど、あのときは全財産を株式投資にしていたわけではありませんでした。運よく、僕の資産のうち2~3割くらい、債券も持っていました。
そのおかげで、債券のほうではむしろ少し儲けたので、いくらか損をカバーできました。
やっぱり分散投資、大事ですね。
というわけで、債券と不動産についても勉強しておいたほうが、未来の自分のためにもなりますよ!
■そもそも「債券」ってなに?
まずは「債券」について。
これは、企業や国、自治体などへの借用書と同じです。
国が発行する債券を国債、企業なら社債、自治体なら地方債と呼びます。
個人がローンを利用する必要があるのと一緒で、国や企業などの団体もお金を借りたくなるときがあります。
そういうときに、一般の方たちから債券を買ってもらう形でお金を借りることができます。
企業は、あらかじめ決めておいた条件で、債券を持っている人たちに利息を払いながら、返済期日(償還日)にお金を返すというわけです。
これは、個人が利息を払いながら銀行にお金を返すのとほとんど一緒の仕組みです。
債券を買う人にとっては、「利息」というインカムゲインが得られます。
さらに債券は直接企業から買う以外にも、債券を持っている人から買うこともできます。つまり、第三者同士でも株式のように売買できるので、買ったときより高く売ることができたら、キャピタルゲインも得られます。
もちろん、相場が逆に動くと、損をすることもありますけどね。
■どうして「債券」はリスクが低めなの?
でも、「債券のリスクが低い」と言われるのは、たとえ相場が動いたとしても、償還日が来たら、表面どおりの金額を受けることができるからです。
さらに、持っている間は、利息が得られますし、株式に比べて値動きが少ないという利点もあります。
そして先ほど紹介したように、株式市場が全体的に下落しているときには、投資家が株を売って、そのお金が債券に流れることが多いから、「不景気に強い」と言われているのもポイントです。