しかし、ローリスクとは言っても、「絶対儲かる投資」というものはありません。
これは繰り返し、しつこく言っておきます。
債券投資であっても、損をする可能性はゼロではありません。
たとえば、Aという会社の債券を買ったとして、その会社が返済期日までに倒産したら、お金が戻ってこないというリスクもあります。
これを「デフォルトリスク」といいます。
さらに言っておくと、実は「債券」と一口に言っても、いろいろな種類があります。
日本の国債や大手企業、公益事業などのローリスク・ローリターンなものもあれば、ハイリスク・ハイリターンな債券だってあります。
債券の中で違いが出てくる理由は、債券同士で競争が起きているところにあります。
普通、債券を買うなら、誰しも安全性が高い債券がいいと思うでしょう。
「あまり知らない国の国債よりは、日本の国債のほうがいい」
「潰れそうな小さな会社の社債よりも、一流企業の社債のほうがいい」
といった具合です。
そうなると、「安全性が低い」と思われている債券を発行する団体は、お金を集められなくなります。
だから、そういう債券は利率を高く設定するのです。このような事情もあって、「利率が高い債券=リスクが高め」ということになります。危なくても借り手がつくように、超高い利回り(イールド)を設定しているから「ハイイールドボンド」と呼ばれています。でも別名もあります。それが、「ジャンクボンド(ゴミ債券)」。
これらだと債券でもハイリスク・ハイリターンに当たります。
まあ、僕の考えとしてはハイリスクな債券に投資するくらいなら、株式投資をします。
債券はリスクを抑える手段だと考えているから、「ゴミ債券」はめったに買いません。呼び名のせいで、手を出さないだけなのかもしれないけど……。
そういうわけで、僕はリスクがかなり低いトヨタやソフトバンクの債券に投資をしています。債券は、1口100万円を超えるようなものが多いので、いきなり投資できるものではないですが、2~5%程度のリターンは狙えます。