ちなみに不動産の投資信託に、「Real Estate Investment Trust(不動産投資信託)」というものがあります。だけど、みんなこの頭文字を取って「REIT(リート)」と呼んでいます。僕のように英語の発音が苦手な人でも、これなら大丈夫だね……。
マンションを買うなど、普通の不動産投資をするためには、かなりまとまったお金が必要になります。だけど、REITなら少額で投資できて、しかも複数の物件に分散投資できます。
だから、「株で分散投資して、高いリターンを狙いたい」という人は株式型のファンドを買えばいい。
「リスクを抑えるために債券も取り入れたい」という人は、株式型ファンドと債券型ファンドを組み合わせたり、バランスファンドを買ったりすればいい。
「これからは新興国の株価が上がりそうだな」と思ったとして、新興国の株式に直接投資をするのは難しいです。
だけど新興国の株式型ファンドを買えばいいだけ。すごく簡単だよね!
僕は「長期投資」と「分散投資」が投資のセオリーだと考えています。
■お金を育てるなら、「積立」が超効果的!
さらに、ここに一つ「積立投資」も足しておきます。
積立投資というのは「定期的に、指定した日に指定した金額が自動的に投資される」という方法のこと。
たとえば「毎月5日に投資信託Aを5万円分買う」というように。
定期的に安定した給料が入って、毎回自分で購入手続きをするのが少し面倒くさい人にとっては、これが最善の方法です。
たとえば、「あなたがエマージェンシー資金を貯めて、固定費を削減して、毎月1万円の余剰資金ができている」と考えてください。
この余剰資金の1万円を積立投資に使います。
たまに、「まとまった投資資金ができるまで投資はしない」という人がいますが、それは大間違い!
僕はエマージェンシー資金を貯めるように勧めたけれど、投資資金そのものは時間をかけて貯めるべきではありません。そんなふうに投資を先延ばしにしていたら、リターンを得る期間が短くなってしまうからね。