巨人は近い将来に投手王国化するのか。昨季は8人の若手がプロ初勝利をマークするなど、飛躍が期待できる顔ぶれが揃ってきた。
原辰徳監督も「2年後くらいには投手王国ができる」(スポーツ報知YouTubeチャンネル『報知プロ野球チャンネル』)と発言。まだまだ未知数の部分も多いが、Bクラスに終わったチームの巻き返しのためにも投手力の強化は必須だろう。
「巨人が強い時代は投手力が優れている。試合に出続ける野手に光が当たりがちだが、過去を振り返っても(勝っている時は)強力な先発、ブルペン陣を抱えていた。各投手が最小失点に抑えれば勝率は高くなる。原監督も手応えを感じているからの発言でしょう」(巨人担当記者)
昨年チームは低迷したが、先発、リリーフともに“核”となる投手が現れたのは好材料だ。
「今は先発投手陣が過渡期を迎えている。菅野智之が絶対的な投球をできなくなったが、戸郷翔征(22歳)が出てきた。実力的には問題ないので、経験を重ね凄みを増せばエースになるでしょう。大勢(23歳)が抑えにいるのも大きい。巨人入団前は先発起用も予想されたが、抑えの適性を見抜いた首脳陣のファインプレー。プロ1年目からフル回転したので故障だけが心配。オフの期間にしっかりケアをして欲しい」(在京球団編成担当)
彼らに続き、今シーズン以降に本格的にブレイクしそうな投手も多いが、特に期待できるのは昨年に“兆し”を見せた2人だ。
「赤星優志(23歳)、山崎伊織(24歳)に期待している。ともに制球力に優れていて大崩れしないのが良い。まずは戸郷を含めた強固な3本柱を作りたいところ。そこに他の20代の投手が切磋琢磨して追い付いて欲しい」(巨人関係者)
ドラフト3位で入団した赤星はルーキーイヤーの昨季、2試合目の登板となる4月3日の阪神戦(東京ドーム)でプロ初勝利をマーク。その後は3戦連続のKO、リリーフへの配置転換なども経験したが、9月には先発した試合で2勝を挙げるなど、今季はさらなる飛躍が期待される。