また5試合プレーしたレギュラーツアーでも、北海道meijiカップでは優勝したイ・ミニョン(韓)に1打差の2位タイと文字通り初優勝にあと一歩と迫る活躍。今年に入ると、台湾女子ツアーの開幕戦・日立レディースクラシックでツアー初勝利を挙げ優勝賞金約1,080万円をゲットした。

 各部門で好成績を挙げている櫻井だが、一番の魅力は身長166cmという恵まれた身体から放たれるティーショット。下部ツアーで圧倒的な強さを発揮した飛ばし屋が、レギュラーツアーでシーズンを通じてその実力を発揮できるか注目だ。

 菅沼菜々もヒロイン候補の一人。昨季の菅沼は、ツアー5位となる合計15回のトップ10入りを果たすなど賞金ランク9位と大躍進した。

 初優勝こそ逃したが、リゾートトラスト レディスとスタンレーレディスホンダゴルフトーナメントで2位タイに入ると、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯でも単独3位。2019年のルーキーシーズン以降、賞金ランクは2019シーズン62位、2020-21シーズン47位、そしてお伝えした通り2022年シーズンが9位とステップアップしているだけに、2023シーズンは念願のツアー初Vを飾りたいところだろう。

 そしてその動向が気になるのが、アマチュアの17歳の馬場咲希だ。2022年は日本人として37年ぶりに全米女子アマチュアゴルフ選手権を制し時の人となった馬場は、その後に国内ツアーにも出場し、日本女子オープンでは11位タイに食い込んだ。

 2023年は、4月のザ・シェブロン選手権、7月の全米女子オープンなど、プロしか出場しない全米女子プロ以外の海外メジャー4試合に出場することを明言し、上位進出することを目標としている。アマチュアなだけに国内ツアーにどのくらい出場するかは未定だが、実力を見れば優勝候補になることは間違いなく、参戦する大会があれば2019年富士通レディースの古江彩佳に続き史上8人目のアマチュア優勝も夢ではないだろう。

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男子ツアーの“注目選手”は?