昨年、日本人として37年ぶりに全米女子アマチュアゴルフ選手権を制した馬場咲希
昨年、日本人として37年ぶりに全米女子アマチュアゴルフ選手権を制した馬場咲希

 今年の国内プロゴルフツアーは、3月2日からスタートする女子ツアーのダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで開幕する。

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 同ツアーは昨年同様、38試合の開催を予定しており賞金総額は44億9,000万円となった。下部のステップアップツアーは4試合増の21試合で賞金総額4億5,500万円。国内女子の賞金総額は、両ツアーを合わせると初めて50億円を超え、相変わらずの人気を象徴する数字となった。

 一方、3月30日からの東建ホームメイトカップで開幕する男子ツアーは、新規トーナメント2大会が追加。6月15日から千葉夷隅GCで行われる韓国プロゴルフ協会との共催競技・ハナ銀行インビテーショナルと、8月3日から横浜CCで始まる予定の横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennail~が加わった。しかし、現段階での大会数は26試合でこれは昨年より1試合少ない。開催調整中の大会もあるため、最終的には昨季の試合数を上回る可能性もあるが、引き続き女子ツアーとの人気の溝は深いようだ。

 このように試合数、賞金総額、人気とも「女高男低」が続く国内ゴルフだが、今年はどのような新スターが生まれるのだろうか。

 ここ数年、女子ツアーは、24歳くらいまでの“○○世代”と呼ばれる若手の活躍が目覚ましい。しかも昨年、5勝して史上最年少で年間女王になった山下美夢有が21歳なら、前半戦で5勝しツアーを盛り上げた賞金ランク5位の西郷真央も同じく21歳。ツアー初勝利が公式戦の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で、その後もNOBUTA GROUPマスターズGCレディースで2勝目を挙げて一気にヒロインとなった川崎春花も今年20歳を迎えるなど、20歳前後の躍進が著しい状況だ。

 そして、2023年もこれまで同様に新たな若いヒロインが誕生する予感が漂う。

 そのヒロイン候補の筆頭に挙げられるのが櫻井心那だ。2004年2月生まれでもうすぐ19歳になる櫻井は、昨年のステップアップツアーで新記録となる年間5勝を記録し獲得賞金で2,500万円を突破してトップ。獲得賞金だけにとどまらず、平均ストローク、パーオン率、平均バーディ数、バーディ数などのスタッツでも軒並み1位に輝き注目を浴びた。

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女子ツアーは今季もニューヒロインが続出?