クリスマスの後は、年に何度もない強い寒気が到来。日曜日頃は日本海側は荒れた天気の恐れ。晴れる太平洋側も一時的に真冬の寒さ。週明けは東京でも最低気温が1度の予想。

日本海側 荒れた天気の恐れ

2015年の締めくくりは、クリスマスの後に、年末寒波がやってくるでしょう。
北海道を中心に、年に何度もない寒気が南下して、寒気の底は27日日曜日頃になりそうです。
今回は、寒気が強いだけではなく、日本海の海水温が高いのもポイントです。
【豆知識 「日本海側で大雪になる理由」】
例えば、冬の露天風呂では、空気は冷たいですが、お風呂のお湯が暖かいので、たくさんの湯気ができますよね。
これと同じで、日本海が暖かいと、寒気が海上を通る際、雪のもとになる水蒸気を、たっぷりと含みます。
その寒気が、日本海側の地域にやってくるので、たくさんの雪を降らせるのです。
このため、日本海側では、週明けにかけて、広い範囲で雪が続くでしょう。
路面が凍結するだけでなく、急に積雪が増えて道幅が狭くなるので、車の運転は注意が必要です。
屋根から落ちる雪にも、十分お気を付け下さい。
また、寒気が一番強まる27日日曜日頃は、風も強まり、荒れた天気になる恐れがあります。
早めの帰省を予定している方は、交通機関が乱れることも考え、余裕のある予定を立てるのがオススメです。

太平洋側も 真冬の寒さ

寒気の影響は、日本海側だけではありません。
太平洋側も、週末にかけて、気温がどんどん下がるでしょう。
東京の予想気温を、みてみますと…

東京 仕事収めの朝は「霜のおりるくらいの寒さ」

24日「クリスマスイブ」と25日「クリスマス」は、最低気温が7度前後、最高気温が14度前後で、11月下旬並みでしょう。
でも、クリスマスが終わると、気温が、どんどん下がっていきそうです。
今のところ、上空の寒気が一番強まるのは27日日曜日頃ですが、実際、地上付近で寒さが一番強まるのは、寒気が去った後です。
【豆知識】
地上付近で、寒さが一番強まるのが遅れるのは、「寒気が残っている」+「放射冷却が強まる」から。
晴れて放射冷却が強まることによって冷たい空気が更に冷やされるので寒くなるのです。
東京の最低気温は、28日月曜日と29日火曜日は、1度と、真冬並みの予想。
これは『霜がおりるくらいの寒さ』で、「郊外では氷がはるくらいの寒さ』になりそうです。
2015年の12月は、気温が高めだっただけに、寒さが体にこたえそうです。
年の瀬で、仕事収めの忘年会などを予定している方は、油断して風邪をひかないよう、万全な寒さ対策が必要です。
tenki.jpで最新の予報をチェックして、楽しい年末年始をお過ごし下さい。