気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を発表しました。エルニーニョ現象は現在、1997年以来、18年ぶりの強さとなっています。今後も、初冬にかけて更に強まる見込みです。

エルニーニョ現象とは?

太平洋赤道域の中部(日付変更線付近)から南米のペルー沖にかけての広い海域で、
海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象です。
エルニーニョ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こるとされています。

エルニーニョ現象 18年ぶりの強さ 初冬にかけて更に強まる

【10月のエルニーニョ監視海域】
海面水温の基準値との差は+2.7度でした。
海面水温の偏差は観測史上3番目の高さになっています。
【10月の天候への影響】
日本ではエルニーニョ現象時の特徴は明瞭には見られませんでした。
ただ、南米北西部とインドの高温、南米南部の低温、
インドネシアとオーストラリアから南太平洋西部にかけての少雨が
エルニーニョ現象時の特徴と一致しています。
【10月のインド洋熱帯域の海面水温】
インド洋熱帯域の海面水温は基準値より高い値でした。
今後も、春にかけて高い状態が続くと予想されています。
【エルニーニョ現象 来年の春まで続く可能性】
エルニーニョ現象は1997年の秋以来、18年ぶりの強さとなっていて、
今後も冬の初め頃にかけて更に強まりそうです。
エルニーニョ現象は来春まで続く可能性が高い見込みです。