ヨーロッパではいつもより早く厳しい熱波に見舞われました。暑さが落ち着いた所もありますが、厳しい暑さが続く所もある見込みです。

世界気象機関(WMO)によると、ヨーロッパは、6月27日から厳しい熱波に見舞われました。この時期に広い範囲で熱波が発生するのは、とても珍しいとされています。
2003年と2010年の熱波に比べ、今回の熱波はかなり早く発生しました。しかし2003年とは違い、早い段階で暑さに注意・警戒を呼びかけたため、健康被害は大分減らせたようです。

今回の熱波の原因は?

今回の熱波の原因は、サハラ砂漠からのかなり暑い空気。南風でイベリア半島へ流れ込みました。
スペインのアルメリア空港で40度8分を記録。2001年6月の記録的な暑さ(40度6分)を上回りました。
フランスでは局地的に40度を超えて、1947年以来68年ぶりの酷暑になりました。
ドイツもトリーアで38度を記録するなど、暑さの記録を更新しました。
また、イギリス気象庁によると、7月1日はヒースローで36度7分まで上がるなど、7月としては最も暑い一日に。暑さで大気の状態が不安定になり、所々で雷雨に。ゴルフボールくらいの大きさのひょうが降った所もあったようです。
11日現在、暑さに関する注意報は広く解除されています。

スペイン 厳しい暑さ続く

ただ、スペインでは厳しい暑さが続く見込みです。
11日の予想最高気温を見ると、コルドバやセビリアでは40度の予想。この先も40度くらいで推移する見込みです。
マドリードの気温は、火曜日ごろから木曜日ごろにかけて猛暑日が予想されています。
旅行や仕事で出かける方は、tenki.jpで天気とともに気温も確認し、暑さに十分お気を付けください。