梅雨前線の影響で雨が降りやすい九州地方。特に鹿児島県では、きのうまでの3日間の総雨量が200ミリを超える大雨に。10日朝の時点では小康状態となっていますが、このあとは再びまとまった雨が降りそうです。これまでの雨で地盤が緩んでいる所では、土砂災害や浸水に警戒が必要です。

九州南部 土砂災害や浸水、河川の増水に警戒

九州の南海上にある梅雨前線が、次第に北上する見込み。これに伴い、九州南部は雨や雷雨となるでしょう。夜になると、雷を伴ってバケツをひっくり返したような降り方となる所も。九州南部、特に鹿児島県では、きのうまでの3日間の総雨量が200ミリを超えています。平年の6月1か月分の約4割が、この数日間に降ったことになるのです。
この大雨で地盤が緩み、土砂災害が起こりやすい状態に。また、低い土地が浸水したり、河川では増水・氾濫したりするおそれもあります。
また、長崎や本などの九州北部でも、夜は激しく降る所があるでしょう。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

この先も雨 梅雨らしい天気が続く

九州の雨はあすも続き、降り方はさらに強まる見込み。鹿児島や熊本では、局地的に滝のような雨が降りますので、車の運転などにも注意が必要です。さらに、九州の向こう10日間の予報を見てみると、来週前半までは曇りや傘マークが並んでいます。梅雨らしい天気といえそうですが、雨が続くということは、災害が起こりやすい状態が続きます。引き続き警戒をしてください。
なお、土砂災害には何らかの前兆現象が現れることがあります。たとえば…
★斜面や崖から、小石が落ちてくる
★斜面や崖から急に水がわき出したり、わき水が濁る
★山鳴りや地震のような震えがある
など、いつもと違う現象が起きたら、土砂災害の前兆かもしれません。この時期はいつも以上に周りの現象に注意して、災害から身を守りましょう。