警察庁の統計では、2021年の盗撮行為での検挙件数は5019件で、この10年で2倍超に増えた。あらゆる場所で盗撮行為が横行しており、上谷弁護士によると、小学校でも児童による盗撮トラブルが起きているという。
「刑法ができれば罰則も格段に重くなりますので、当局も取り締まりにより力を入れるでしょう。いたちごっこが続くと思いますが、地道に立件していくしかないと思います。また、盗撮加害者はエリートが多く、人生を棒に振りたくないとも考えていますから、抑止という点では法の運用を厳しくして、罰金刑ではなく実刑に処していくのが望ましいと思います」
盗撮加害者に“甘過ぎる”状況は、改善に向かうだろうか。
(AERA dot.編集部・國府田英之)