対戦した中国への経緯も口にした。「僕自身(日の丸を背負ってプレーすることは)本当に特別ですし、相手の中国も素晴らしい野球をやっていて、中盤はわからなかったゲームだと思うので、全員で勝つことができて素晴らしいゲームだったなと思います」とコメント。「1本出なくて重い空気だったので、最後の最後で明日につながるいい打線だったなと思います」と収穫を強調した上で、「今日の勢いを明日(韓国戦)につなげたいですし、先発がダルビッシュさんなので援護できるように僕自身頑張りたいと思います」と誓った。
6日の強化試合・阪神戦の試合後に、「まだまだ声援が足りないので、もっともっと大きい声援をよろしくお願いします」とお立ち台で発言して盛り上げた。今回のお立ち台でもファンへのメッセージを求められると、「フフフ」と笑った上で、「これだけ夜遅くまで最後まで残っていただいて感謝しています。ただまだまだ足りないので、明日もっともっと大きい声援でよろしくお願いします」と呼びかけ、ファンから大声援が起きた。
スポーツ紙デスクは「大谷は頭の回転が速い選手ですが、今までああいう発言をすることはなかった。意識しているかどうかは分かりませんが、注目度が高いWBCで野球を盛り上げたいという思いがあるのでしょう。試合中の表情を見ても、審判と笑顔でコミュニケーションをとったり、中国の選手に挨拶するなど真剣勝負の中にも野球を楽しむ姿勢を忘れていない。日本の野球ファンだけでなく、大谷の一挙手一投足は世界中で注目されている。今後の活躍が楽しみです」と期待を込める。
1次グループ2戦目の10日は宿敵・韓国と対戦する。韓国は初戦の豪州戦で黒星を喫し、背水の陣で日本に挑んでくる。厳しい戦いが予想されるが、大谷がポイントゲッターとして稼働すれば、勝利を引き寄せられるだろう。(今川秀悟)