並べられていく料理はどれもおいしそうだ。
まずはスープ。青森・八戸地方の郷土料理、せんべい汁にヒントを得た海鮮ごのみのスープは、海鮮ごのみがスープを吸ってモチッとし、手打ち麺のようで面白い。
じゃがりこのアッシュ・パルマンティエ(ジャガイモと肉のグラタン)はパーティーで主役を張れる一品だろう。ワインが進みそうな、濃厚な味わいだ。
驚愕はうまいボナーラ。ここでのうまい棒の役割は、なんと調味料。実は記者は、ジャンキーな味が超苦手。砕かれたうまい棒がパスタに振りかけられるのを見て、内心悲鳴をあげていた。だが、うまい棒がパスタによく絡み、胡椒とチーズもアクセントになって、素直にうまい。
“映え”確実なのは、プッチンプリンの焼かないフレンチトースト。これを見て、だれがプリンを使ったと思うだろうか?
バッカスのモレ、スニッカーズのパン・オ・ショコラは、お客さまが来た時に重宝しそうだ。
「ホームパーティーでサプライズでふるまえば、話のタネにもなるのでは」(さわけんさん)
小腹が空いたときの簡単料理からおもてなしまで、お菓子料理の市場は意外とでかい。(ライター・羽根田真智)
※AERA 2020年1月13日号より抜粋