1月8日には初のソロアルバム「Go with the Flow」をリリース、2月にはライブも行う。ただし、それは「歌手活動開始」とうたうわけではないという。

──ご自身にとって歌うことはどんな意味をもっていますか。

 僕はコミュニケーションの一環というとらえ方を自分でしています。人とつながる一つの方法です。僕の友達には歌や音楽で魅了させてくれる人たちが多くいますけれど、自分がそういう人たちを魅了させる立場ではないと思う。ただ、一緒に騒いで体感してもらえればいいと思っています。

──今後、長期的に見て、したいこと、楽しみにしていることがありますか?

 まだ全然先が読めないことですが、携わらせていただいた作品がいくつかあるなか、完結していないものもあったりして(笑)。それこそ、今回、「教場」の撮影をしているときに、原作者の長岡弘樹さんが撮影現場にまで足を運んでくださって、「まだ話は終わっていないです」って。「えっ、どういう意味なんだろう!?」って思った。東野圭吾さん原作の「マスカレード・ホテル」にしても、話は終わっていない。ま、そのへんはまだ全然わからないですけれど(笑)。はい。

(朝日新聞記者・林るみ)

AERA 2019年12月30日号-2020年1月6日合併号より抜粋