1月4、5日の2夜連続で放送されるドラマ「教場」。主演の木村拓哉さんが、蜷川幸雄監督やジャニー喜多川さんとのエピソード、これからの自身の活動にかける想いを語った。
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蜷川さんとの出会いは、ジャニーズ事務所の創設者ジャニー喜多川さんの紹介だった。ジャニーさんがいなければ蜷川さんを知るよしもなく、蜷川さんも友人ジャニーさんからの紹介でなければ「自分を相手にしなかった」とふり返る。
──今年の7月、ジャニーさんが亡くなりました。
大きいですね、やっぱり。なんだろう、彼の死の事実を、自分のなかで自分なりに受け入れてはいるんだけど……。蜷川さんにしても、彼がいなければ知ることすらできなかった、彼が示してくれた場所を自分は歩ませてもらい、いま実際に立たせてもらっている。だから、彼の死を受け入れることで、自分がより一層やるべきことをしなければいけない、という気持ちになったんです。
──それはジャニーさんも望んでいるのではないでしょうか。
どうだろう、ジャニーさんがどういうふうに受けとってくれるかはわからないけれど、歌に関しても、作品の現場においても、彼の死によって、自分がよりしっかりやらなきゃと思うようにはなっています。
──2019年をふり返るとどんな年だったのでしょう。
個人的にはとんでもないスピードで流れた印象ですね。本当にいろいろな作品に関わらせていただいたという思いです。
自然災害によるダメージが非常に大きかったので、被害に遭われた方々への思いを抱く年でもありましたね。被災地に行けないときは行ける人間に行ってもらったりしたのですが、やっぱり報道を目にしたり耳にしたりすると、傍観していられない。何度もそう思いました。
──来年はどんな年にしたいですか?
いつも、そのときそのときで自分に何ができるか、だと思うので、そういうことは考えないです。新しい仕事を「一緒にやらない?」と言ってくださっている方々の声は届いているので、どう応えられるか。ちゃんと向き合いたいと思っています。