そんな中で唯一、助っ人補強が成功したといえそうなのがヤクルト。元々、優良な外国人選手を獲得することには定評があるが、コロナ禍でもしっかり戦力になる選手を連れてくるあたりは流石だ。
「ヤクルトは堅実な外国人補強が際立った。エスコバーと入れ替わりで2021年に入団したホセ・オスナとドミンゴ・サンタナは結果を出してリーグ2連覇(2021年は日本一)に貢献した。異国の地でプレーするという条件は他球団と同じ。編成担当の力量、球団のバックアップなどが優れているのでしょう」(スポーツマーケティング会社関係者)
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの準々決勝の戦いに注目が集まっているが、その裏で行われているオープン戦でも声出し応援が解禁され、野球界にも日常が戻りつつある。そんな中で、今季からは助っ人のパフォーマンスも上がってくると見られている。
「まず興行的には客足が復活するでしょうね。無観客での開催などもあり各球団は経営的に苦しんだはずで、ここからの巻き返しに期待が持てる。また、戦力的には優勝争いを左右する外国人選手の貢献度も上がってくるのはずです」(スポーツマーケティング会社関係者)
既にキャンプ、オープン戦で目立っている新助っ人もいるが、今季はタイトルに絡んでくるような選手が出てくるような予感もある。コロナ禍以前のように、シーズンの行方を左右する外国人選手は誕生するのか。開幕からそのパフォーマンスに注目したい。