壮行試合、強化試合は打撃好調だった岡本は1次ラウンドで打率.200だったが、状態は決して悪くない。山川はチェコ戦にスタメン出場して4打数1安打、豪州戦は代打出場で左直に倒れたが、NPB球団のスコアラーは「良い時の山川に戻りつつある」と分析する。
「緩急に崩されず、自分の間でさばいている。凡打した打席の内容は悪くないですし、良いイメージで打席に入れていると思います。相手チームからすると、現在の村上や岡本より山川の方が怖いと思います。村上と入れ替わって4番でスタメン出場しても不思議ではない。国際試合は1発が試合の流れを大きく変えます。栗山監督が長距離砲の村上、岡本、山川をどう起用するか注目ですね」
岡本は5年連続30本塁打、山川も本塁打王を3度獲得とホームランアーティストしての才能は、決して村上に見劣りしない。吉田正尚(レッドソックス)を含め、大谷の後を打つ4番を誰に託すか。覇権奪回へ、大きなポイントになりそうだ。(今川秀悟)