【わたあめ × カクテル】ティル・ナ・ノーグ/東京都中央区銀座5-9-5チアーズ銀座B1F/「子どものお菓子であるわたあめを、大人になってお酒で頼めるって楽しいですよね」と店主。カフェタイムはノンアルコールで提供(撮影/倉田貴志)
【わたあめ × カクテル】ティル・ナ・ノーグ/東京都中央区銀座5-9-5チアーズ銀座B1F/「子どものお菓子であるわたあめを、大人になってお酒で頼めるって楽しいですよね」と店主。カフェタイムはノンアルコールで提供(撮影/倉田貴志)
【グミ × カクテル】クラフトカクテルトーキョー/東京都豊島区池袋2-53-10第10松本ビル7階/新宿店と池袋店があり、新宿店は会員制。味覚、視覚、嗅覚、聴覚、触覚の五感を使って楽しめるカクテルは代表の坂本さんが考案
【グミ × カクテル】クラフトカクテルトーキョー/東京都豊島区池袋2-53-10第10松本ビル7階/新宿店と池袋店があり、新宿店は会員制。味覚、視覚、嗅覚、聴覚、触覚の五感を使って楽しめるカクテルは代表の坂本さんが考案
【グミ × 白ワイン】グミを白ワインに漬け込んで冷蔵庫で1日置けば、プリッ、ジュワッ、と果実のような食感に変身。ホームパーティーにも◎
【グミ × 白ワイン】グミを白ワインに漬け込んで冷蔵庫で1日置けば、プリッ、ジュワッ、と果実のような食感に変身。ホームパーティーにも◎

 昔懐かしの駄菓子サワーにわたあめカクテル、コロロのワイン漬けにハリボーのジン漬け……。子どもの頃に大好きだったお菓子とアルコールが邂逅し、巷で人気を博している。AERA 2019年9月23日号から。

【見た目も美しい!「グミ × カクテル」と「グミ × 白ワイン」の写真はこちら】

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 ワインやブランデーと、たとえばチョコレートを一緒に楽しむという話は昔からよく聞いた。だが、菓子をカクテルにして提供する店もあるという。

 銀座の「ティル・ナ・ノーグ(旧店名アイアンフェアリーズ ギンザ)」では、開店当初から、わたあめカクテル、「ヘブンロンリーフロウ」を提供している。今では、客が真っ先に注文する人気カクテルだ。

 同店の上村秀一さん(46)は、ホテルなどで20年以上バーテンダーを務めた。わたあめカクテルは、アメリカ人のミクソロジスト(素材を組み合わせてオリジナルカクテルを作る人)が考案した。存在を知ったとき、上村さんは「すごい発想だな」と感じたという。

「見た目もここまでいくか、と。インスタ映えは重要な要素ですが、それだけではダメ。おいしくないとお客さまは残しますから。うちは、みなさん、最後まで飲みますよ」(上村さん)

 ヘブンロンリーフロウは、ラムにラズベリーの自家製シロップを加えて作る。ほんのりミント風味で爽やかさプラス。わたあめをまとったシャンパングラスにお酒を注ぐ。一見、ふんわり真っ白な雲がテーブルの上に浮いているよう! 客のみならず、店の女性スタッフにも好評だ。

「毎日見ているのに、お客さまに出すたびにワクワクしちゃう。作っている様子をずっと撮影している人も多い。女性のお客さまは、歓声を上げて盛り上がります」(女性スタッフ)

 かわいい見た目と裏腹に、度数は意外と高い。だが、そこにわたあめの甘さがピタリとハマる。外国人客も多いので、あえて強めの度数にしているそうだ。

「わたあめをつまみながら飲んでください」(上村さん)

 駄菓子サワーやわたあめカクテルに負けず劣らず、SNSで「絶品」「激ウマ」と話題沸騰しているのが、グミの酒漬けだ。なかでも、UHA味覚糖の「コロロ」の白ワイン漬けと、90年以上の歴史を持つ世界最大のグミメーカー「ハリボー」のグミの酒漬けが人気のもよう。

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