「鎌ヶ谷(日本ハム二軍合宿所)に住んでいた頃から何も変わらない。帰国早々、当時のスタッフに挨拶していましたから。年上の人に対しても自然と近寄って懐に入れる男。打算や嫌味が感じられないから、みんなが可愛がる。メジャーでの活躍を誰もが応援しており、結果が出た時には必ず話題になるほど」(日本ハム関係者)

 そんな“愛され度”抜群の大谷は企業にも引っ張りだこ。WBCではテレビやインターネットの中継を問わず、試合のイニング間に流れるCMでも大谷が画面を“ジャック”し、中継中はずっと大谷が出ているような状態だ。

「近年はどの企業もコンプライアンスに厳しくなった。またコロナ禍があり経営状態が厳しい中で、広告に起用する人材に関してはかなり神経質になっている。スポーツ選手のスキャンダルも多発している中、大谷に関してはグラウンド内外で模範的な姿勢を常に維持している。CMに困った時には大谷の名前が必ず上がる」(大手広告代理店関係者)

「各業界から引っ張りだこの状態。CMだけでも航空、金融、アパレル、飲料、化粧品など、多岐にわたり10社ほどのクライアントと契約していると見られる。広告料は1社2億円前後と言われ、総額20億円を超えるはず。大谷の活躍度と知名度を考えれば、多少の広告費がかかっても反響は計り知れない。今後もどんどん増えるはずです」(スポーツマネージメント会社関係者)

「話題になったのがニューバランス社との用具契約。これまでグラブ、スパイクはダルビッシュ有(パドレス)も使用するアシックス社製。同社は野球選手サポートにかなりの力を入れている。それでも契約を変えたのは、品質が良かったのもあるが契約金が桁違いに支払われたこともあるだろう」(スポーツメーカー関係者)

 今回のWBCで日本を代表して戦ったことで、国民的な人気はさらに上がった。昭和を代表するスター選手の長嶋茂雄氏、平成を代表するイチロー氏などとは時代が違うが、歴代のスターと比べても“別格”な存在になったのは間違いないだろう。

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大谷の人気は“非現実的”だから?