河合:でも60年代の話なので、僕らには本当なのかわからない。17年の舞台から(初代ジャニーズの)あおい輝彦さんがスクリーン出演されるようになって、稽古場にも来てくださったんです。そこでジャニーさんの話が本当か聞きました。ジャニーさん、たまに盛るときがあるから。

全員:(笑)

河合:そしたら本当にそうだよ、と。そういう流れのなかで、舞台の内容もノンフィクションだけに絞って、テンポよく見せるように変わっていった感じですね。初演ではフィクションも入れて物語として膨らませていたんですけど、それだと何が真実かわからなくなりますから。

──実在する大先輩を演じるプレッシャーはありましたか?

橋本:ありました。僕はあおいさんの役なんですよ。稽古場や舞台も見に来てくださったので、みんな以上に緊張していたと思います。

河合:歌も多いしね。

五関:僕もプレッシャーはありました。でも僕が演じた飯野おさみさんも見に来てくださって、「当時を思い出したよ」というお言葉をいただけました。それが嬉しかったし、これでいいんだって自信になりましたね。

(構成ライター・大道絵里子)

※AERA 2019年9月2日号より抜粋