赤ちゃんの月齢によって、起きるかもしれない事故は違います。赤ちゃんの発達状況を見ながら先回りして対策をしましょう。うちの保育所に通っていた赤ちゃんの家庭での事故を例に挙げながら説明します。
・ねんね時期
3カ月の赤ちゃんが泣いているので抱き上げると、赤ちゃんが手足をバタバタさせたのでそのまま落としてしまったというケースがありました。幸い布団の上だったので大事には至りませんでした。ねんねの時期は、まだあまり動きませんが、だからといって油断は禁物です。段差のあるソファーや柵のないベッドに寝かせていたら、手足をバタバタさせているうちに床に落ちてしまうこともあります。また、近くにあるタオルやシーツをつかんで引き寄せて、顔にかぶってしまうこともあるので、赤ちゃんが簡単に引き寄せられないように対策します。
・寝返りする頃
ゴロゴロ寝返りしているうちに電源のついたアイロンの近くに行き顔をやけどしたというケースもありました。すぐにお母さんが気づき、跡も残らない程度のやけどですみました。寝返りを始めると自由に動けるようになります。赤ちゃんは「危ない」と思って行動するわけではないので、危険なものは親が必ず排除し、赤ちゃんの手の届かないところに置きます。柵のないソファーやベッドなど段差のあるものも用心が必要。また、落ちているものを口に入れるようになり、誤飲する恐れがあるため、赤ちゃんが届く範囲に電池など小さい物が置かれていないかチェックしましょう。
・おすわりの頃
座っていて後ろに転倒し棚に頭を打ったというケースがありました。おすわりの頃は、後ろに転倒して頭を打つと思ってください。赤ちゃんが座っている周りに棚や物があるとケガをします。赤ちゃんを座らせるときは、広い場所で転倒しても大丈夫なようにクッションや布団などで囲んであげましょう。
・ハイハイの頃
2階の階段から落ちた子がいました。お母さんが叫んだと同時にお父さんが下でキャッチしたのでケガにはつながらなかった事例です。自分の意思で自由に動けるようになるこの頃。赤ちゃんの興味関心はさらにアップします。階段の登り口、降り口の両方に柵をつけ、物の多いリビングなど部屋の環境を見直しましょう。ハイハイしながらテーブルやいすに頭を打つことも。特にテーブルの下に入るのが好きな子が多いので、テーブルの下も小さい物がないか確認します。また、部屋の中で段差のあるところは転落しないよう注意が必要です。