グリーンワインは微発泡の若々しい味わいが特徴。アルコール度数が低いものを選べば、夏場はビール代わりにも飲めそうだ(撮影/写真部・小黒冴夏)
グリーンワインは微発泡の若々しい味わいが特徴。アルコール度数が低いものを選べば、夏場はビール代わりにも飲めそうだ(撮影/写真部・小黒冴夏)
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 果皮に色素が少ない白ブドウを使って、果皮と種ごと浸した琥珀色の「オレンジワイン」が話題だが、もうひとつ、認知度・人気ともに上がってきているのが、「グリーンワイン」だ。

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 グリーンワインは、オレンジワインと違い、緑色をしているわけではない。ポルトガル産のワインで、「Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)」ともいう。ポルトガル語で「緑のワイン」の意だ。

 ポルトガルの生産者組合からプロモーションを委託されているソペクサ・ジャポン(東京)によると、ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル北部のワインの生産エリアの名前のこと。ブドウの品種や醸造場所など、法律の基準でつくられたワインは「ヴィーニョ・ヴェルデ」の原産地呼称が認められる。

 9割近くが白ワインだが、赤やロゼも少しずつある。18年の生産量は9350万リットルで、3割弱は米国、ドイツ、フランスなどの外国で消費されている。

 ポルトガルでは、白で微発泡、アルコール度数も通常より少し低めといったものが、代表的なヴィーニョ・ヴェルデとされる。日本で「グリーンワイン」と呼ばれているのも、これを指すことが多い。

 日本では15年にプロモーションが本格的に始まり、14年に約17万リットルだった日本への輸出量は、18年に32万リットルと倍近くになった。

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