近く、『グレイヘアという選択』の翻訳本が出る予定だが、一足早く、今年1月にグレイヘアを記事にしたのが、ハンギョレ新聞東京支局長の曹基源さん(42)だ。日本の高齢化社会を考える連載の1回目として依田さんを取材し、ブームを紹介。他にも2人、グレイヘアを実践する女性に会い、話を聞いた。
染める、染めないのどちらが優位だとは思わない。どちらも選べることが良いと、書いた。ネットを中心に反響があったのは、韓国初の女性外相・康京和さん(64)がグレイヘアでカッコいいと、話題だったことも関係したのでは、と分析する。
取材した朝倉真弓さん(47)が印象に残っていて、それは赤い服が似合っていたからだそうだ。個人的意見だと断りながら曹さんはこう言った。
「服を着ておしゃれをすることが好きなタイプの女性が、グレイヘアに有利だと思います」
なるほどー。
最後にまた自分のことで恐縮だが、洋服好きだ。グレるのに飽きたら、グレイヘアでどんどんおしゃれをしようと思う。(コラムニスト・矢部万紀子)
※AERA 2019年7月8日号