宗教団体「エホバの証人」の元2世信者らに対するアンケート結果が衝撃を与えている。国会の委員会質問で立憲民主党の山井和則衆院議員が取り上げたそのアンケート結果には、幼少期に人目がある中で下着を脱がされて親にむち打ちをされたことや「周りの人たちに体を押さえつけられた」「泣き叫ぶとむち打ちの回数が増えた」などという、信じがたい行為が記されていた。より痛みが強くなるように加工した道具が使われたり、親同士でどの道具が効果的か情報交換も行われたりしていたという。「私たちが何をされてきて、今どう生きているかを知ってほしい」(元2世信者)。調査から垣間見える虐待の実態と、大人になった当事者たちの心の声とは。
【写真】幼少期の虐待について声を上げた「エホバの証人」2世の元信者たち
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調査を行ったのは「エホバの証人」の元2世信者らでつくるグループ「JW児童虐待被害アーカイブ」。2021年9月に、SNSを通じて実施した。同グループ代表の綿和孝さん(44=仮名)も元2世信者である。
アンケート対象者はエホバの証人の親からむち打ちをされた(または「した」)経験がある、1970~2000年代生まれの元信者205人と、現役信者20人の計225人。うち217人がむち打ちを「された」経験があり、8人が「した」経験があったという。
エホバの証人といえば、かつて裁判にもなった「輸血禁止」が知られているが、その他にも、子どもでは、自由な恋愛や誕生日会、クリスマスパーティーなどのお祝い事は禁止、など独自のルールがある。布教活動に励むため、学校の友人と遊ぶことや部活動を制限されたり、大学進学を諦めさせられたりするケースもあるとされる。
さらに今、「虐待」として問題視されているのが、日常的に子どもをむちで打つという行為。教団のホームページには「懲らしめは愛の表れ」として、「むちを控える人は子供を憎んでいる。子供を愛する人は懲らしめを怠らない」との聖書の言葉が紹介されている。