関東ペット火葬協会会長の高橋達治さんも、起業の動機は、「人とペットのいいお別れ」のためだ。高橋さんは、訪問葬儀業を行うペットPaPaに加え、5年前には猫に特化した葬儀サービス・キャットPaPaも立ち上げた。東京都世田谷区の常福寺と提携し、猫専用の固定火葬炉やメモリアルプランを用意。境内にペット専用の納骨堂や霊園、合同墓も設けた。毎年10月に開催するペットの法要は満席になる。希望により、教会などの提携施設でセレモニーを行うこともできるという。
「多くの犬や猫は10年以上生きます。その間に、人間のライフステージも変わるでしょう。ペットを送るひととき、集まったり、思い出したり。納得のいくお別れの時間を持つことが、ペットロスを防ぐことにもつながるはずです」(高橋さん)
(編集部・熊澤志保)
※AERA 2019年3月11日号より抜粋