「鼻がつまっている時は、日中は疲れていて動く気力もなかったのではと思います。小さな体での手術は当初は不安もありましたが、治してあげられて、本当によかったと思っています」
鼻のクリニック東京で診察を受け、手術で鼻づまりを解消した子どもやその親から寄せられる「人生が変わった」という声は、枚挙にいとまがない。
「道路の排ガスのにおいや、花のにおいがわかるようになった。いろいろなにおいがこんなにすることを知らなかった。食べ物のにおいも前よりよくわかる」(11歳男児)
「以前は授業中眠くなっていたのが、手術後は一度もなくなった」(13歳男児)
「術前はとにかくキレやすかった。術後は親に対する暴力がなくなり、学校でも先生に変わったと言われた」(12歳男児の母親)
「週に5回あったおねしょが、術後は月に一度あるかないか。本人もとても喜んでいる」(8歳男児の母親)
さらに、「成績が上がった」「身長が伸びた」「笑顔が増えた」というものまで、様々だ。手術後に起こった子どもの変化をまとめたものがこのグラフだ。鼻づまりがQOLに大いに関係していることがわかる。「鼻づまりのお子さんの中には、両親や周囲も『ADHD(注意欠陥・多動性障害)だと思っていた』というケースも少なからずある」(黄川田医師)という。(編集部・熊澤志保)
※AERA 2019年3月4日号より抜粋