「やり通す姿を息子に見せたい」と話したジャガー横田さん(撮影/大野洋介)
「やり通す姿を息子に見せたい」と話したジャガー横田さん(撮影/大野洋介)
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 少子化が進むなか、首都圏を中心に「中学受験ブーム」が過熱している。首都圏模試センターによると、今年の私立中学、国立中学の受験者数は計5万2600人。過去最多を記録した前年を上回り、9年連続増加している。受験率17.86%も過去最高だった。

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 女子プロレスラーでタレントのジャガー横田さんの長男・大維志くんは現在、高校2年生。長野県の佐久長聖高に進学し、寮生活を送っている。高校受験の際は自身のインスタグラムで、合否を発表したことが話題に。不合格が9校連続で続き、10校目で合格を勝ち取ったのが、佐久長聖高だった。

 インタビューに応じてくれたジャガーさんは、「私が45歳のときに生まれた一人息子なので、特別な思いがあります。高校で寮に入ることに寂しさはありましたけど、他人様にしつけてもらったほうがいいと感じる部分がありました。勉強以外に生活の部分で学ぶべきことがたくさんあります。不合格が続きましたが、一番良い学校に合格したと思います。そうですね……中学受験したから今があるとも言えるし、こうなったのも必然かもしれません」と振り返る。

 大維志くんは4年前に中学受験をしている。民放の情報番組がその様子を密着取材したことで、当時話題になった。夫・木下博勝が大維志くんに、医者の道に進んでもらいたいという教育方針で、幼少のころから中学受験を意識していたという。

「息子はハワイで生まれたのでアメリカ国籍も持っています。将来を見据えて英語を身につけさせたいと、2歳からインターナショナルスクールに入れました。小学校低学年のときは今と違って物静かな子で、何か言われても文句を言わない。でも、『日本語が分からなくて反論できなかった。言葉が出ないんだよ』って後々言われて。日本語を覚えるのが遅かったんです。受験を考えて、小学4年で公立の小学校に転入しました。勉強は主人に任せて、私は夜食の準備などでサポートして。1日10時間ぐらい毎日勉強していましたね」

 ジャガーさんにとって中学受験は未知の世界だった。自身は中学卒業後、全日本女子プロレスの門を叩き、世界王座のタイトルを何度も獲得。実力と人気を兼ね備えたレスラーとして一世を風靡した。大維志くんが小学生のときから勉強に多くの時間を割く姿を見て、自分の幼少期と比べてしまうことがあった。

「やっぱり子供だから遊びたいじゃないですか。主人は小さなときから勉強に打ち込んできたので自然な道なのかもしれないけど、私は『かわいそう』と思ってしまって。テレビで密着取材が入っていたので、プレッシャーも凄かったと思います。主人には愚痴を絶対言わないけど、私には漏らしてきて。『勉強やらなきゃいけないんじゃないの?』って聞いたら、『受験の経験がないのに、マミィはなんでそういうことを言うの?』って。でもその言葉を受け入れていました。ストレスをため込んで逃げ場がないと苦しくなるので」

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