瀧澤さんのイチオシは同ホテルのプレミアムクラブフロアに泊まるプランだ。最近は高層階を「エグゼクティブフロア」「クラブフロア」などと名づけ、特別なサービスを提供するホテルが増えているが、瀧澤さん曰く、
「値段が一般のフロアより1万円ほど高いので、皆さんつい敬遠しがち。でも実はかなりお得なんです。特にパークタワー東京のサービスの充実ぶりはすごい。多少奮発してでも利用する価値は十分にあります」
チェックインは、一般客とは異なる32階のプレミアムクラブラウンジへ。一歩足を踏み入れた瞬間、大きな窓の向こうの大パノラマに心が奪われる。六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズ、その向こうに東京スカイツリー。そして目の前には、手が届きそうな東京タワー。ピンク色に染まる夕空をバックに、少しずつライトアップされていく様子を眺めていると、心なしか時がゆったり流れだす気がしてくる。
ラウンジでは朝食、ティータイム、カクテルタイム、ナイトキャップという四つの時間帯に、軽い食事と飲み物が提供される。いずれも無料だ。出色は夕方5時半から始まるカクテルタイム。「軽食」はおつまみ程度というホテルが多い中、パークタワー東京では前菜からメインディッシュ、パンやデザートまでほぼフルコースが頂ける。しかもシェフが、目の前のキッチンで肉などをジュージュー焼いてくれるのだ。
宿泊費は季節によって違いがあるが、9月はプレミアムキングルーム1室2人利用で1人3万4430円(税・サービス料込み)から。
「朝食も含め1泊2食つきとお考えいただくと、かなりお得だと思います」(同ホテルのマーケティング戦略担当、野原茉美さん)
次は、暑さでまいった体をしっかりいたわりたい人向け。東京・日本橋にあるマンダリン オリエンタル東京だ。ここはフォーブス・トラベルガイドで4年連続「ホテル部門」と「スパ部門」で最高評価の五つ星を獲得している日本で唯一のホテル。