学部時代、農学部で食料自給率や農業経済を学んだから、米に対する思いも深い。フィールドワークで、新潟県十日町市を訪れた時に食べた、地元産の米のおいしさが忘れられない。
能上さん、類いまれな舌の持ち主でもある。ひとなめすると、必要な調味料の多寡がわかるのだとか。学園祭で100人前のスープカレーを作った時、メンバーがガラムマサラの瓶をひっくり返して入れてしまった。
「非常に苦くなったんですが、ひとなめして、『中濃ソースを足せば苦みが消える』と直感したんです」
足してみると、苦みが消えてうまみが増した。
普段は研究で忙しい。研究室にはパスタが常備してある。茹でてレトルトのソースをかけて食べる。自宅では、低温調理にハマっている。
まだまだ暑い日が続き、屋外と屋内の寒暖差で、頭もボーッとする。こんなとき、シャッキリするにはどうしたら?
「冷凍のカット野菜をレンチンしてカレー粉、塩コショウで和えるのがおすすめ。ヘルシーにおいしく食べられて、夏バテ予防にもなると思います」
(編集部・熊澤志保)
※AERA 2018年8月27日号より抜粋