共同研究では、チャットGPTおよびそれを組み込んだソフトによる効率化の影響を受ける職種について、人間による評価とGPT-4を使った評価を行っている。

 それによると、全面的に影響を受ける職種として、人間による評価では数学者、税理士、財務定量アナリスト、ライター・作家、ウェブとデジタルインターフェイスのデザイナーなど15職種が、GPT-4による評価では会計士・監査人、ニュースアナリスト・記者・ジャーナリスト、弁護士秘書・事務スタッフ、臨床データマネジャー、気候変動政策アナリストなど86職種が挙げられたという。

 その一方、調査では、身体活動が主となる、アスリートや料理人、電線設置・修理工などの34職種については、影響を受ける要素はないとしている。

 金融大手のゴールドマン・サックスも3月26日付で、生成AIによる影響をまとめたリポートを発表した。欧米のデータを基に、現在の職業の3分の2は、生成AIによって部分的に自動化される可能性があると指摘。自動化の可能性が高い職種として、オフィス・事務サポート、法務、建築・エンジニアリングなどを挙げている。

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