4年前にあれだけ期待が高まったのは、オランダと引き分け、ベルギーに勝った試合などで見事なパフォーマンスを見せたからだ。それが本番でできなかったのはチームづくりとは別の理由があった。コンディション調整の失敗、大会での戦う雰囲気をザッケローニ自身がつかめていなかったことなどだ。
ワールドカップでの失敗を経て、さらにアジアでの経験を積んでいる指揮官にもう一度託してもいい。もちろん、現在UAE代表を率いており、現実的に今のタイミングで契約は難しいだろうが、要は日本の事情を知り、正しい方向性を理解している監督を選ぶべきということだ。
もちろん、それには日本人が最適で、日本人でも世界と戦えるところを見せたのだから、無理に外国人を呼ぶ必要はない。帰国会見で否定したようだが、西野監督の留任も悪くない。(サッカージャーナリスト・国吉好弘)
※AERA 2018年7月16日号