有働由美子(うどう・ゆみこ)/1969年大阪府出身。91年NHKに入局。大阪放送局を経て東京へ。「おはよう日本」「サンデースポーツ」「NHKニュース10」「スタジオパークからこんにちは」などを経て、昨年3月から「あさイチ」キャスター (c)朝日新聞社
有働由美子(うどう・ゆみこ)/1969年大阪府出身。91年NHKに入局。大阪放送局を経て東京へ。「おはよう日本」「サンデースポーツ」「NHKニュース10」「スタジオパークからこんにちは」などを経て、昨年3月から「あさイチ」キャスター (c)朝日新聞社
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 3月31日付けでNHKを退局した有働由美子アナ。AERA2011年12月26日号のインタビューで、「結婚や出産をしている人は確かなものがありますけど、仕事に捧げてきてスコンと席がなくなったらものすごいショックだと思う」と語っていた。インタビュー全文を配信する。

【写真】NHKに見切りをつけた有働アナ、目指すはこの人?

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――「あさイチ」快調ですね。

有働:昨年3月のスタート時に立てた「3年目に視聴率10%」の目標が、ありがたいことに1カ月ぐらいで達成できました。数字がついてきたらやろうと言っていた企画にも挑戦でき、リアクションもあるので手応えを感じています。

――衝撃的だったのが「セックスレス」特集。共感と批判が殺到し、週刊誌にも有働さんがセックスと何回言ったかが載りました。

有働:番組立ち上げのときから、40代の女性が抱えている悩みを正面から取り上げようと決めていたんです。中高年の性は、男性目線で語られることはあるけれど、女性目線で語られることはなかった。アンケートをとったらものすごく悩んでいる方が多くて、その切実な声には驚きました。たとえば夫とセックスしたくないのに求めてくる、養ってもらっているので応えざるを得ないという声も多かった。

●5%の「嫌い」覚悟して

――「閉経」特集では、一緒にキャスターを務めるいのっち(V6の井ノ原快彦さん)も柳澤(秀夫、NHK解説委員)さんも当惑してましたけど、それを隠さないところでキャスター陣の呼吸も合っています。

有働:「絶対無理をしない」をベースにしているんです。悲しい話題だから悲しいトーンでやらなきゃとか、ゲストにこれを聞いちゃいけないとか一切なし。知らないことは知らないし、気持ち悪いことは気持ち悪いと言う。民放もNHKのほとんどの番組も「カッコつけない本音トーク」を目指していると思うんですが、視聴者の反響を考えるとなかなかできない。「あさイチ」への意見を募集すると、95%が「好き」でしたが、5%は「嫌い」。そこは織り込み済みでやらないと、ぶっちゃけトークはできません。3人の相乗効果もあると思います。

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